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WD Green SN350 NVMe SSD 2TB WDS200T30Cの性能

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目次

WD Green SN350 WDS200T30Cの感想

NVMe SSDとしては書き込み寿命が短いSSDですが、2.5インチのWD Blue SATA SSDよりもTBW寿命が長いので、写真の管理やドキュメントフォルダなどのDドライブをSATAからNVMeに移行して使用しています。

最大転送速度が600MB/s以下となるSATA SSDよりも数倍性能が上がっているので、Adobe Lightroomの写真の読み込みもサクサクで快適になりました。

WD Green SN350はWD BLACK SN750 NVMe SSDよりも発熱が低く性能は少し低いですがあまり変わらず、発熱と消費電力の低いWD Greenが性能重視のWD Blcakの少し古い製品に追いついた感じです。

PC専門ショップでは2TBモデルが2.2万円程で販売されていて、WD Black SN770の3万円よりも大幅に安く、SATA SSDからの移行には最適な製品となっています。

WD Green SN350 の特徴と感想

SN350はPCIe Gen3 4レーン対応のNVMe SSDです。接続にはM.2 2280 M-Keyに対応している必要があります。

現行製品の容量は960GB(TLC)、1TB(QLC)、2TB(QLC)があります。

2TBモデルでも記録チップは1枚で片面実装となっています。

書き込み寿命はTLCタイプが80TBW、QLCタイプが100TBWとなっています。100TBWならば100TB(テラバイト)書き込むと寿命に達するという目安です。

最新のNVMe SSDとしては書き込み寿命が短いので、頻繁にファイルの削除と追加を繰り返す用途には向きません。ファイルを追加するばかりであまり削除はしないという使い方では書き込み寿命は問題になりません。100TBWは1日に100GB(0.1TB)のファイルを毎日更新(削除して空いた容量にファイルを追加)した場合で1000日の寿命が目安となります。

これとは別に制御コントローラの突然死などが起こる場合があります。書き込み寿命より前に温度変化による劣化で突然故障する方が起きやすい気がします。

容量2TBモデルは読込速度が3200MB/sでIOPSが500K、書き込み速度が3000MB/sでIOPSが450K。容量1TBモデルは読込速度が3200MB/sでIOPSが300K、書き込み速度が2500MB/sでIOPSが400K。 データ転送速度とIOPSは数値が高いほど高性能となります。

PCIe Gen3タイプとしては早い部類ではないですが、性能の割には安くてコストパフォーマンスが抜群に高いSSDです。PCIe Gen4に接続した場合でもPCIe Gen3で接続した場合と同じです。ソケットが対応できる最大性能が異なるだけです。

許容される動作時の温度範囲は0-70℃となっています。発熱が高くない製品なので、ヒートシンクなしでもあまり問題になりません。グラボやCPUの熱の影響を受ける場合はヒートシンクを付けるのが安心です。(ヒートシンクとは熱を外に分散させるための構造の金属製品です。)

注意

SN350はM-KeyタイプのM.2ソケットに接続することができますが、Gen2に接続した場合は性能がGen2の性能に制限されます。

また、マザーボードが古い場合は新しい規格のNVMe SSDを正しく認識しない場合や起動ディスクとして使えない場合があります。この問題はマザーボードのBIOSアップデートで解決できる場合があります。

M.2ソケットがSATAのB-Keyのみに対応(NVMe M-Keyに非対応)している場合があります。新しいマザーボードではM.2ソケットがSATAとNVMeの両方に対応している場合があります。

WD Green SN350 のベンチマーク結果を確認

S.M.A.R.T 温度

アイドル時 36℃、CrystalDiskMark実行時の最大温度 50℃。

マザーボードのヒートシンクカバーを付けています。

CrystalDiskMark 8.0.4 x64 1GiB 5回

[Read]

SEQ    1MiB (Q=  8, T= 1):  3239.576 MB/s [   3089.5 IOPS] <  2265.80 us>

SEQ    1MiB (Q=  1, T= 1):  2376.431 MB/s [   2266.3 IOPS] <   440.98 us>

RND    4KiB (Q= 32, T= 1):   408.771 MB/s [  99797.6 IOPS] <   311.42 us>

RND    4KiB (Q=  1, T= 1):    55.803 MB/s [  13623.8 IOPS] <    73.27 us>

[Write]

SEQ    1MiB (Q=  8, T= 1):  2684.061 MB/s [   2559.7 IOPS] <  3094.08 us>

SEQ    1MiB (Q=  1, T= 1):  2235.117 MB/s [   2131.6 IOPS] <   468.75 us>

RND    4KiB (Q= 32, T= 1):   314.914 MB/s [  76883.3 IOPS] <   413.14 us>

RND    4KiB (Q=  1, T= 1):   160.362 MB/s [  39150.9 IOPS] <    25.41 us>

Cristal Disk Mark 8.0.4 x64 8GiB 5回

[Read]

SEQ    1MiB (Q=  8, T= 1):  3230.064 MB/s [   3080.4 IOPS] <  2536.04 us>

SEQ    1MiB (Q=  1, T= 1):  2233.833 MB/s [   2130.3 IOPS] <   469.13 us>

RND    4KiB (Q= 32, T= 1):   400.472 MB/s [  97771.5 IOPS] <   319.10 us>

RND    4KiB (Q=  1, T= 1):    33.049 MB/s [   8068.6 IOPS] <   123.78 us>

[Write]

SEQ    1MiB (Q=  8, T= 1):  2685.588 MB/s [   2561.2 IOPS] <  3078.46 us>

SEQ    1MiB (Q=  1, T= 1):  2143.257 MB/s [   2044.0 IOPS] <   488.02 us>

RND    4KiB (Q= 32, T= 1):   316.023 MB/s [  77154.1 IOPS] <   411.90 us>

RND    4KiB (Q=  1, T= 1):   159.520 MB/s [  38945.3 IOPS] <    25.55 us>

HDTune Pro File Benchmark 32GB

32GB分の読み書き速度は一定でした。

HDTune Pro Error Scan

全容量が正常でした。

AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776 1GB

MB/s スコア Total – Read – Write

3107 – 1215 – 1293
※スコアの順番が狂っていたため修正しました(2022-10-13)

MB/s Read Sequential – 4K -4K-64Threads

2872.10 – 43.98 – 883.76 MB/s

※データ転送速度は数値が大きいほど性能が高い

MB/s Write Sequential – 4K -4K-64Threads

2265.62 – 132.30 – 933.97 MB/s

※データ転送速度は数値が大きいほど性能が高い

Access Times Read – Write

0.024 – 0.028 ms

※かかる時間は数値が小さいほど性能が高い (msはミリ秒で1000ミリ秒で1秒となる)

IOPS スコア Total – Read – Write

3107 – 1215 – 1293

IOPS  Read 16MB – 4K -4K-64Threads – 512B

179.51 – 11259 – 226244 – 41873 iops

※1秒間のI/Oアクセス数は数値が大きいほど性能が高い

IOPS  Write 16MB – 4K -4K-64Threads – 512B

141.60 – 33869 – 239097 – 35212 iops

※1秒間のI/Oアクセス数は数値が大きいほど性能が高い

AS SSD Benchmark 2.0.6821.41776 10GB

MB/s スコア Total – Read – Write

2744 – 953 – 1327
※スコアの順番が狂っていたため修正しました(2022-10-13)

MB/s Read Sequential – 4K -4K-64Threads

2887.00 – 37.63 – 626.49 MB/s

※データ転送速度は数値が大きいほど性能が高い

MB/s Write Sequential – 4K -4K-64Threads

2263.17 – 136.25 – 964.65 MB/s

※データ転送速度は数値が大きいほど性能が高い

Access Times Read – Write

0.026 – 0.283 ms

※かかる時間は数値が小さいほど性能が高い (msはミリ秒で1000ミリ秒で1秒となる)

IOPS スコア Total – Read – Write

2744 – 953 – 1327
※スコアの順番が狂っていたため修正しました(2022-10-13)

IOPS  Read 16MB – 4K -4K-64Threads – 512B

180.44 – 9632 – 160382 – 38373 iops

※1秒間のI/Oアクセス数は数値が大きいほど性能が高い

IOPS  Write 16MB – 4K -4K-64Threads – 512B

141.45 – 34879 – 246950 – 3527

※1秒間のI/Oアクセス数は数値が大きいほど性能が高い

AS SSD Benchmark Copy-Benchmark

Speed (MB/s) ISO – Program – Game

2495.48 – 417.95 – 1251.16 MB/s ※データ転送速度は数値が大きいほど性能が高い

Duration (s) ISO – Program – Game

1.53 – 33.69 – 11.04 s  ※間隔(Duration)秒数は数値が小さいほど早い

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