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エプソン プリンター エコタンク搭載 EW-M873Tのレビューと感想

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EPSON EW-M873Tの感想

EW-M873Tの最大の特徴は大容量のエコタンク搭載です。インクカートリッジを交換する煩わしさから解放されました。

EPSON EW-873Tは、エプソンのエコタンクを採用したA4インクジェット複合機で、2020年12月発売です。2023年12月現在、後継機は発売されておらずEW-M873Tが最新機種となっています。

初期セットアップは付属のマニュアル参照とスマホを使ったQRコードの読み込みからのアプリの実行で簡単にできました。

EW-M873Tは本体色がブラックのみでホワイトがないのが残念です。

本体価格が高いですがこれを購入して悔いなし。妥協しないで選んで正解でした。

セットアップはスマホのアプリから簡単に進めることができました。

インクの違い

EP-807AWからEW-M873Tに取り換えたのですが、インク切れになるタイミングは1色ずつバラバラで、インクが切れて印刷ができなくなってから1色ずつ交換していました。インクが1色切れる度にインクカートリッジの交換作業が必要になるのです。

EW-M873Tではエコタンクにインクボトルからインクを補充します。インクが残ってる状態でインクの補充ができるので、インクがなくならないように補充しておけば印刷の途中で中断されることがありません。大容量なので、初期インクでもかなり保ちます。初期インクは動かす前のタンクを満杯にできるほどの容量が付属していました。

EP-8シリーズの染料6色と、EW-M873Tの染料5色ではインクの色構成が異なるので画質が異なります。比較は別記事にまとめますが、EW-M873Tも写真の印刷用として高画質プリンターです。

モノクロ文書印刷の品質は顔料のマットブラックにより大きく改善。といっても、CANONの顔料インクよりは滲む感じです。写真の高画質とインクジェット複合機としての使いやすさを重視してEPSONのプリンター複合機を選びました。

速度と騒音

速度と騒音は、2014年発売のEP-807AWよりもスキャナーの動作が速く静かになっています。印刷の速度は速くなりました。給排紙のトレイの動作音と紙送りの音は静音モードにしても響く音で、EP-807AWとほぼ変わらない感じです。

使いやすさ

EW-M873Tはインク交換以外の使いやすさはEPシリーズと変わらず使いやすいです。EP-807AWはIDコピー(身分証明書の表面と裏面を1枚の用紙にコピー)に対応していなかったのでその点も使いやすくなりました。(EPシリーズでも新しい機種はIDコピーに対応しています。)

EW-M873Tは価格が高いですが、EPシリーズの上位機種と同等の使いやすさでインクのコストが大幅に安くなって、インク切れの煩わしさから解放されるので快適です。

スキャンデータのPCへの保存先が設定できない

EW-M873TはWindows11では本体操作からのスキャンデータのコンピュータへ保存では「Epson Scan Smart」を使います。「Epson Event Manager」では自動で保存する時のフォルダーを設定できましたが、「Epson Scan Smart」での自動保存はPDFなら「\ドキュメント」、JPEGなら「\ピクチャ」に固定となります。この点が不便になりました。

本体操作ではなくPCソフトからスキャンを実行する場合は保存先を選択できます。この場合「Epson Scan Smart」ではなく「Epson Scan 2」を直接起動するのが使いやすいです。

オプションの保証「カラリオスマイルPlus」

5年間の修理費用が保証される「カラリオスマイルPlus」の全額サポートプランを付けて購入しました。本体が高価なプリンターなので、修理費用を気にせずに修理に出せる安心感は大きいです。※修理料金が全額サポートプランは8800円、半額サポートプランは5500円となっています。

EPSON EW-M873Tの特徴

  • 本体価格が高い
  • 安心の5年サポートサービス 「カラリオスマイルPlus」対応(オプション)
  • 大容量のインクタンク(エコタンク)を搭載
  • インクの色は染料5色(CMYK+グレー)と顔料ブラック
  • CD/DVDレーベル印刷
  • 自動両面印刷
  • 前面給紙2段(A4 -最大100枚 or ハガキ-最大20枚+40枚)と背面トレイ(A4-50枚 or ハガキ-最大20枚)※他は用紙の厚みによる
  • フチなし印刷対応(基本マージンは3m)
  • 角度調整ができる4.3型ワイドタッチパネル
  • 印刷が早い
  • 印刷コストが安い
  • 印刷速度(標準):約55秒(A4写真用紙<光沢>)|約19秒(L判 写真用紙<光沢>)
  • インク・用紙合計コスト:約8.7円(L判・写真用紙 <光沢> )
  • A4カラー文書インクコスト:約1.8円
  • WiFi 5 対応(IEEE802.11b/g/n/a/ac) LAN接続(10BASE-T/100BASE-TX)、USB接続(PC)
  • スキャナー解像度:主走査1,200dpi/副走査:4,800dpi
  • IDコピー対応(表面と裏面を1枚の用紙にコピー)
  • 両面コピー対応(表面と裏面をそれぞれコピー)
  • メンテナンスボックスを修理に出さずに自分で交換できる

インク交換のストレスが無い!

通常の独立型インクカートリッジの場合、インクが切れて印刷ができなくなってから1色ずつ交換となります。印刷がまだできるのにインクを交換するのはもったいないですし、インク切れになるタイミングは1色ずつバラバラになります。これはつまり、1色交換して印刷してたら別のインクもインク切れになって交換が必要となりやすく印刷が中断される頻度が高くてストレスが溜まります。

エコタンク搭載モデルの場合、インクはボトルからの補充となり、インクが無くなる前に補充することができますEW-M873Tでは半分以下に減ったところでまとめてインクを補充することで、何度もインクを取り出して補充する手間が省けます。まとめて印刷している場合に、途中で用紙切れを起こすことはありますが、インク切れになって止まることがありません。

本体価格は高いけど印刷は安い

EW-M873Tは本体価格はエプソンダイレクトで68,200円(2023年12月現在)します。インクは1色2,046円します。(染料5色で10,230円)

インクカートリッジタイプの複合機 EP-886AWは本体価格はエプソンダイレクトで39,050円(2023年11月現在)します。インクは増量タイプで1色1,390円します。増量6色パックで8,060円します。

印刷コストではEP-886AWのカメ(増量)の場合、L判・写真用紙 <光沢>のインク・用紙合計コストは約24.8円、A4カラー文書インクコストは約13.9円となっています。EW-M873TではL判・写真用紙 <光沢>のインク・用紙合計コストは約8.7円のA4カラー文書インクコスト 1.8円となっています。

L判写真用紙は用紙のコストの割合が大きくなるので、純粋にインクのコストを比較するならA4カラー文書インクコストの13.9円対1.8円となります。

EPシリーズで1年に1度増量インクカートリッジを購入していた場合、EW-M873Tで使うトビバコのインクは数年に1度の購入で済みます。1色ずつの用量が多いため、減り方の偏りも大きくなりがちで、インクボトルの割安なセット販売はないのでまとめて購入する必要は無く、片寄って無くなりそうなインクのみ購入すれば間に合うので一度の購入金額は高くありません。

メンテナンスボックスが自分で交換できる

メンテナンスボックスは、フチなし印刷ではみ出るインクやノズルの目詰まり解消などで使われるインクなど、紙に移されずに捨てられる場所になります。

メンテナンスボックスは消耗品で、インクが溢れてしまう前に廃インクエラー「廃インク吸収パッドの吸収量が限界に達しました。」などでプリンターが使えなくなり、交換が必要になります。

EP-884AWなどはプリンター本体を修理に出して部品交換作業が必要ですが、EW-M873Tはメンテナンスボックスを購入して自分で交換作業ができる作りになっています。

オプションの「カラリオスマイルPlus」が安心

安売りもなく本体価格が高いものだから、5年間の修理費用が0円となる全額サポートプランや半額になる半額サポートプランを付けると安心です。

標準の複合機を2~4年で取り換えるよりも、エコタンクモデルを長く使う方が使いやすくコストも安くなります。

EW-M754TW/M754TBは機能が劣る

見た目的にはEP-8系に似ているのですが、全面給紙が1段しかないなど機能がEP-884AWなどEP-8系やEW-M873Tに大きく劣ります。

インクボトルで補充タイプのエコタンクではあるのですが、タンクの容量もインクボトルの容量も小さいためインクの購入回数や補充回数が増えて、コストはEW-M873Tより高くなります。

本体価格がEW-M754TはEP-8系に近く安くて買いやすいのですが、本体価格がEW-M873Tよりも安いということ以外は機能も性能もコストも劣り結構微妙な機種です。迷ったら断然EW-M873Tがオススメです!

スキャナーは早くて静かだが紙送りの音が目立つ

EP-807AWからの取り替えですが、EW-M873Tはスキャナーが速くなり動作音が静かになったのが感動的です。

印刷の音はあまり変わらず。紙送りの音が響くのも変わらずでした。悪化してることはなく、ほんの少しマシになったかな?という微々たる変化です。静音モードにしても前面給紙トレイからの紙送りの音は目立ちます。印刷中の音は気になりません。

色合いは写真は気にならずカラー文書は気になる

EW-M873Tのインクは染料にシアン、マゼンタ、イエロー、グレー、ブラックの5色となっています。

EP-807AW(EP-8系)はシアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタ、ブラックの6色です。

EW-M873Tはライト系の代わりにグレーが使われているのが大きなポイントです。

薄い青の代わりにグレーを使うことで、写真の空の色に影響するかと思い、同じ写真をEP-807AWEW-M873Tで印刷して比較してみましたが問題なかったです。グレーにより影の階調が格段に向上しているので、写真全体では映りが良くなった感じがします。

カラー文書でカタログPDFを普通紙に印刷してみると、EW-M873Tは小さな文字がスッキリして見やすいですがほぼ変わらないですね。インクの粒がEW-M873Tはライト系の色を使わずにグレーを混ぜるために濃く見えます。普通紙への印刷なので、とても小さな文字はどちらのプリンターでもところどころ擦れています。

といっても、これはライトシアンとライトマゼンタのインクを使うプリンターとグレーを使うプリンターを比較した場合で、その色を持たないプリンターとしてなら気になることはありません。グレーが無いプリンターではその分色が薄くなるか、代わりにブラックが使われてもっと暗くなるかになります。

過去のA4プリンター複合機の上位モデルであるEP-807AWとの印刷結果の比較記事を用意しました。一般的な複合機上位機種の染料 黒+5色カラーインク 顔料 黒+染料 黒+グレー+カラー3色の違いを確認したい場合はご参照ください。

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スキャンデータの保存について

プリンター本体からの操作でコンピューターに保存する場合は、「JPEGで保存する」はピクチャに自動所存、「PDFで保存する」はドキュメントに自動保存されます。「コンピューターにスキャンデータを送る」はEpson Scan Smartが起動して、ファイル名、ファイル形式、フォルダーを設定して保存します。Epson Scan Smartの保存形式はTiFFやPNGやBMPも選択できます。

Epson Event Manager(Windows Vista/Windows XP、またはOS X Yosemite/OS X Mavericks/OS X Mountain Lion/Mac OS X v10.7.x/Mac OS X v10.6.8をお使いのとき)からEpson ScanSmart(Windows 7以降、またはOS X El Capitan以降をお使いのとき)に変わったことで、本体からPCへの自動保存にフォルダ指定ができなくなったのが不便です。

EW-M873T本体の操作でコンピューターに保存できない場合は、PCを再起動するとだいたい直ります。再起動したくないときはPCでEpson Scan 2を起動してスキャンすると良いです。

ドライバーやソフトウェアについて

EPSON プリンターの最新のドライバはエプソンの「サポート&ダウンロード」でダウンロードすることができます。

Windos11では「Epson Web Installer」という一括インストールツールをダウンロードして実行することで、必要なソフトウェアをインストールできます。その後は「EPSON Software Updater」でドライバやソフトウェアの更新が通知されて、最新版をインストールすることができます。

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