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ボルネードの温風サーキュレーター VH200-JPを買ってみた

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VORNADO VH200-JPのレビューと感想

ボルネード VH200-JPは6畳用のファンヒーターです。JPと付いてるのは日本のコンセントに合わせた日本向けモデルとなっています。

VORNADOは米国のサーキュレーターの老舗メーカーで、日本ではエヌエフ貿易が販売と日本での保証を引き受けている総代理店となっています。

VH200-JPは大きなファンを使った温風サーキュレーターです。静かに穏やかに部屋を下から暖めます。

ボルネードはこれで3台目です。

1台目のModel 610は2007年6月購入でいまでも現役。洗濯物を室内で乾かすときにも使っています。

2台目の6303DC-JPは2017年8月に購入。DCモーターで99段階の風量設定でリモコン対応なのが特徴です。夏にエアコンを使いながら風を巡回させて室温の偏りを防ぎます。

そして3台目のVH-200JPは2020年11月購入で温風で暖まります。

VH200-JPと6303DC-JP 正面 VH200-JPと6303DC-JP 奥行き

写真左がVH200-JP、右が6303DC-JP

VH200-JPの大きさは6303DC-JPよりも小型です。

風量は少なく静音で、壁沿いに風を飛ばすのではなく下からふんわりと上がっていく暖かさです。

VH-200JPのファンの向きは固定で風量調整はできません。下で暖まった空気は自然と上昇していきます。

足下を暖かくして顔が暑くならないのが良いです。

石油ファンヒーターだと温度設定しても熱が上に溜まって、つけてると暑くて消すと寒いになりやすいですが、VH200-JPだとサーモスタットでほどよい温度を維持してくれます。

ファンの無い電気ストーブだと正面だと暑くて外れると寒いです。

VH200-JPは薄型の電気ファンヒーターと違って、風が弱くても風の範囲が広いのが特徴です。熱い風を狭く飛ばすのでは無く、範囲が広い暖かな風となっています。

VH200-JPのファン

大きなファンで熱くない優しい暖かさが最大の特徴ですね。温度調整のできないファンヒーターとは快適さに雲泥の差があります。

冷たさは下に貯まるので、下を冷やさないようにすると窓を開けての換気がやりやすいです。

スイッチ類が上に付いてるので操作しやすいです。

ヒーターの付いた暖房機器なので分解掃除はできません。ボルネードのサーキュレーターは扇風機のようにファンも外して掃除できるのが特徴ですが、ファンヒータータイプは前面カバーも外すことができないです。

部屋の温度と消費電力のグラフ

朝8時から600Wでオンにしたままでの温度と消費電力です。

データログのとれる温度計Inkbirdを部屋の足と頭に位置する高さ(およそ40cmと170cm)に置きました。部屋の広さは8畳ほどです。

グラフ:VH200-JPでの部屋の温度変化

部屋全体の気温が低い場合、吹き出しの影響で下の正面側の温度が高くなりますが、後から吸い込む温度は低いので高めに推移します。部屋全体の温度が高くなると、下が冷えないように温度が維持されています。

サーモスタットは3よりちょっと低い位置です。スイッチ類は途中で触らずに8時から24時までONにしました。

部屋の温度は日差しや外の冷え込みや人の出入りの影響もあります。

VH200-JP 600Wで3ぐらいの設定

消費電力は最初温まるまでは止まらずに動作して、温度が安定したら動作する時間が短くなります。

グラフ:VH200-JPの消費電力

600Wでは温まって止まるまでの時間が長くなるので、電力オーバーやブレーカーが落ちる心配がなければ1200Wで使うのが良さそうです。

ボルネード VH200-JPの特徴

日本仕様でAC100V 50/60Hz対応です。

コンセントは間に何もつけない部屋のコンセント直差しが必要です。

最大1200Wあるので、品質の悪い延長ケーブルやタップは火災事故の元となるので十分に注意する必要があります。電力の高い電気製品は長さが余った電源ケーブルを束ねた状態で使うのも危険です。

本体寸法は幅が26.5cm、奥行きが23.5cm、高さが27.0cmとなっています。重さが1.7kgでスイッチ類の後ろ側に手を入れて持ち上げることができるので移動は楽です。

VH200JPの上部

吸い込み口も大きいですね。後からでは無く横からなのが良いです。

使わない時にケーブルを収納する構造がありません。使わない時に置いておくのはちょっとケーブルが邪魔ですね。

VH200-JPの操作は、電源スイッチ、モード切替スイッチ、サーモスタットのダイヤルがあります。

VH200-JPのスイッチ類

使い方はモードを設定して、電源を入れて、ダイヤルを最大の7にして暖まるのを待ち、適温で止めても良いと思ったらダイヤルのメモリを下げていき、ファンがカチッと止まる位置を探します。

ファンが止まった位置から少し上げたところが丁度良い感じです。

モード切替スイッチはどちらにも倒さない中立状態が600W(I)で手間に倒すと900W(II)で奥に倒すと1200W(III)になっています。

サーモスタットのダイヤルは引っかかりの無い滑らかタイプ。数字と数字の間も微調整ができます。直接の温度設定ではなく、数字は設定するときのただの目安です。

VH200-JPのサーモスタットは、ファンが止まった位置から更に温度が下がるとヒーターとファンが動作して、温度が戻ると停止します。稼働と停止を繰り返す間欠式の動作をします。

VH200-JPの消費電力変化

グラフは900W設定で動作しているときの消費電力です。適温になるまで連続稼働して、そこからは温度が上がれば停止、下がれば動作を繰り返して気温を安定させています。900W設定では実消費電力はおよそ850Wで動作しています。

電力モードは1200Wならば短時間で暖まって動作が停止します。600Wなら暖まるまでの時間が長くなります。同じ温度で使う場合は暖めるときの動作時間が短いか長いかになるのでモード切替による電気代は変わらなさそうです。

1200Wは高い温度で吐き出すので、暖かさが上に上昇しやすい感じがします。部屋の周りからの冷え込みが強い場合は1200W、冷え込みが弱い場合は600Wか900Wが快適な暖まり方をします。

電源が入っている間は動作が停止していてもライトが赤く点灯します。

安全機能として、点灯時OFFスイッチ、過熱防止装置、熱くならない本体、指の入りにくい吹き出し口になっています。

吹き出し口の平均温度は約50℃です。直接風が当たるところでの低温ヤケドには注意が必要です。

転倒時OFFスイッチは本体下に付いています。床から離れるとスイッチが伸びて動作が停止します。カーペットの端などに置いて段差でスイッチが伸びていると動作しません。

ボルネード VH10-JPとの違い

VH10-JPは8畳用、VH200-JPは6畳用として販売されています。

VH10-JPVH200-JPよりも大きく重くなっていますが、本体の底にケーブルを収納することができます。

VH200-JPはモード設定が1200W/600W/900Wの3つありますが、VH10-JPは1200W/600Wの2つのみです。

机の下の足下を暖めるならVH200-JPが最適、部屋全体を暖めるなら大きいVH10-JPが最適となります。

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