トレビーノを新型に交換
2017年から使ってきたTORAY トレビーノのカセッティMK206SMXが古くなってシャワーノズルの目詰まりが増えてきたので、新型のカセッティ MK207SLXに取り換えました。
古くなるとシャワーの小さな穴の中で固まってしまい、汚れが落ちなくなってしまいます。キッチン周りは汚れやすいので固まる前にクエン酸につけ置きするなどして汚れが固まらないように溶かして落とす必要があります。
カセッティ 206SMXと207SLXの違い
本体はほぼ同じで付属のカートリッジが別のモデルになっています。カートリッジはどちらも共通で使うことができます。
MK206SMXのカートリッジは「MKC.SMX」で総ろ過水量 600Lでろ過流量 3.0L/分で浄水スピードが速い「高除去」X「時短」モデルです。
MK207SLXのカートリッジは「MKC.SLX」で総ろ過水量 1500Lと大きくなっています。ろ過流量 3.0L/分で浄水スピードが速い「高除去」X「時短」は同じです。カートリッジの交換頻度を減らすことができます。
MK207SLXのカートリッジが大きくなっていますが、使い勝手の影響はありません。本体の上部がシルバー色になっています。
MK206SMXと同じタイプのものは、「MKC.SMX」が3500円程、2個入りの「MKC.SMX2」が6500円程、MK207SLXと同じタイプのものは「MKC.SLX」が6800円程で売られています。
カセッティのカートリッジに互換性がありますが、型式が似ているため時短ではない「MKC.MX」のカートリッジと間違えて購入しないように注意が必要です。「MKC.SMX」や「MKC.SLX」で検索しても違う製品が一緒に表示されることが多いです。
本体セットのMK206SMXは7000円程、MK207SLXは9000円程で売られています。MK207SLXがお買い得ですが、取り扱いのあるお店が少ないです。
※掲載している価格は執筆時の目安です。時期やお店により価格が大きく変わることがあります。
カセッティ MK207SLXについて
作りはMK206SMXと同じです。
モードは「原水」「シャワー」「浄水」の3つです。
原水は水道の水がストレートに出てきます。水道の細い蛇口から出しているのがそのままです。
シャワーは細かい穴による節水シャワーとなります。洗い物に使いやすいシャワーです。
浄水はカートリッジで水の汚れなどが除去されてカートリッジからの細いシャワーとなって出てきます。浄水モートで水を出しているときはカートリッジの残り水量の数値(リットル)が表示されます。
浄水されてない水は水道の蛇口(本体)の真下から水が出て、浄水は横のカートリッジの真下から水が出てきます。
浄水モードで水を出すと、本体の液晶に残りのろ過水量の数字が表示されます。液晶にライトは搭載されていないので光加減で見えづらくなります。液晶が大きいので表示の分かり易さは問題ありません。
液晶を表示させるためにボタン電池のCR2032を1個使用します。本体の横の電池キャップに電池を差し込んでキャップを戻す取り付け方となっています。
液晶に電池交換マークが表示されたら電池の交換時です。
カートリッジは横に差し込んで上向きに回すことで固定されます。外すときはカートリッジを後ろ方向に倒すことで外すことができます。
カートリッジを取り付けたら本体横のリセットボタン(電池側ではなく、カートリッジの取り付け口の近くにある)を長押しして、カートリッジのろ過水量の数字に切り換えます。
MK206SMXとMK207SLXでは取り付けたカートリッジの仕様に合わせて、液晶に表示される残りのろ過水量(容量)を600/900/1500で設定することができます。
カセッティ MK206SMXとMK207SLXの良いところと問題点
強く出しても細いシャワーで柔らかいため水跳ねが少なくて洗い物に使いやすく節水効果が高いです。
とても小さな穴であるため、汚れで目詰まりして固まってしまうと目詰まりを解消させるのがとても難しいです。
普通のブラシよりも小さな穴であるため、ブラシで穴の中を掃除することができません。そのため、クエン酸などにつけ置きして、表面の汚れをブラシで音した後にシャワーの水の勢いで詰まりを洗い流すというお手入れになります。
シャーノズルの吐水口カバーは取り外すことができるので、穴の中で汚れが固まらないうちにまめに洗う必要があります。流し台を掃除するときに吐水口カバーも洗うようにすると汚れが悪化しにくいです。5年以上経過していると年数的に致し方なし。
吐水口カバーだけを消耗品として販売されて2年ごとに交換とかできると助かるのですけどね。
カセッティのカートリッジの種類
MKC.SLX
ろ過水量 1500L(1日10L使用の場合の目安 約5ヶ月)の時短と高除去タイプ。時短タイプは浄水で出てくる水量が多いので、コップや鍋などに短時間(時短なしと比べてろ過流量が約2倍)で水を注ぐことができます。
MKC.SMX(1個) / MKC.SMX2(2個入り)
ろ過水量 600L(1日10L使用の場合の目安 約2ヶ月)の時短と高除去タイプ。時短タイプは浄水で出てくる水量が多いので、コップや鍋などに短時間(時短なしと比べてろ過流量が約2倍)で水を注ぐことができます。
MKC.XJ(1個)
ろ過水量 900L(1日10L使用の場合の目安 約3ヶ月)の高除去タイプ。時短はありません。
MKC.MXJ(1個) / MKC.MX2J(2個入り)
高除去タイプのコンパクトタイプです。ろ過水量 600L(1日10L使用の場合の目安 約2ヶ月)の高除去タイプ。時短はありません。
MKC.NTJ(1個)
塩素と濁りの他に危険性の高い鉛やトリハロメタンを除去するタイプです。ろ過水量 1500L(1日10L使用の場合の目安 約5ヶ月)の大容量でありながら、他の特定有害物質の除去には対応していないため価格が抑えられています。
MKC.TJ(600L)(1個)/MKC.T2J(2個入り)
塩素と濁りの他、除去しやすいトリハロメタンの除去を加えた低価格タイプです。ろ過水量 600L(1日10L使用の場合の目安 約2ヶ月)。
MKC.J(1個)/MKC.2J(2個入り)
ろ過水量 1500L(1日10L使用の場合の目安 約5ヶ月)の大容量でありながら、浄水機能として基本の塩素と濁りの除去の対応のみにすることで価格を抑えたタイプです。
塩素と濁りの除去だけで余計なことはしないので、水道水を水槽の水にそのまま使うのにこのタイプが良いかもしれません。
カートリッジの種類を見やすくまとめると
ろ過水量 1500L | 900L | 600L | |
時短+高除去 | MKC.SLX | MKC.SMX(1個)/ MKC.SMX2(2個入り) | |
高除去のみ | MKC.XJ(1個) | MKC.MXJ(1個)/ MKC.MX2J(2個入り) | |
鉛やトリハロメタン対応 | MKC.NTJ(1個) | ||
トリハロメタン対応 | MKC.TJ(600L)(1個)MKC.T2J(2個入り) | ||
塩素・濁りのみ | MKC.J(1個)/ MKC.2J(2個入り) |
時短タイプのカートリッジについて
水道水を浄水して出てくるまでの時間を短くしたタイプ。時短タイプのカートリッジは、ろ過速度が通常のカートリッジの約2倍で素早く浄水を得ることができます。
高除去タイプのカートリッジについて
多くの有害物質を除去するために作られたタイプ。健康や味や臭いに影響を及ぼす可能性のある有害物質を除去することで、水の安全性と美味しさを向上させます。
除去できる項目(参考 高除去 MKC.XJ)
これらの物質は、水道水に含まれると味や臭いを悪くしたり、長期的に健康への影響が懸念されるものです。高除去タイプのカートリッジを使用することで、これらの有害物質を効果的に除去し、安心して美味しい水を利用することができます。
- 遊離残留塩素 :水道水を消毒するために使われる塩素。味や臭いに影響。
- 2-MIB(カビ臭) :水中のカビや藻類が原因で発生する臭い物質。味や臭いに影響。
- フェノール類:工場の排水などから混入する可能性がある化学物質。味や臭いに影響。
- ジェオスミン:川や湖の底にいる微生物が作り出す物質。味や臭いに影響。
- 濁り:水中の微細な粒子や不純物による水のにごり。見た目や口当たりに影響。
- 総トリハロメタン:水道水の塩素消毒の過程で生じる化学物質。健康への影響。
- 溶解性鉛:古い水道管などから溶け出す鉛。健康への影響。
- CAT(農薬):農業で使われる農薬が水源から水道水に混入する場合。健康への影響。
- テトラクロロエチレン:ドライクリーニングなどで使われる有機溶剤。地下水から水道水に混入する場合。健康への影響。
- トリクロロエチレン:工場で金属部品の洗浄に使われる化学物質。地下水から水道水に混入する場合。健康への影響。
- クロロホルム:水道水の消毒過程で発生。健康への影響。
- ブロモジクロロメタン:水道水の消毒過程で発生。健康への影響。
- ジブロモクロロメタン:水道水の消毒過程で発生。健康への影響。
- ブロモホルム:水道水の消毒過程で発生。健康への影響。
- シス-1,2-ジクロロエチレン及びトランス-1,2-ジクロロエチレン:工業用の溶剤。地下水から水道水に混入する場合。健康への影響。
- ベンゼン:ガソリンや工業用の化学物質。健康への影響。
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