DisplayPortからDVI-Dに接続するための変換ケーブルの感想
最近のグラボはDVI端子が無く、DisplayPortの数が多く搭載されているので、PC側ディスプレイポートからモニターのDVI-Dに接続ができる変換ケーブルを購入しました。
購入したのは「Benfei Displayport → DVI-D 変換 ケーブル 1.8m」です。
モニター側はDVI-DのWUXGA 1920×1200までの接続(FullHD 1920×1080を含む)に対応しています。変換ケーブルはDVI-DのWQHD 2560×1440には対応していません。古いモニターに新しいPCやグラフィックスカードを接続したい場合に使用します。
このケーブルはEIZO FORIS FX2431TV 1920×1200に接続して問題なく使用できました。
DisplayPortからモニターのHDMIやDVI-Dへの変換は可能ですが、モニター側がDisplayPortの場合は余計な処理が必要になるためにあまり生産されていません。モニター側がDisplayPortの場合は変換アダプタに電力を供給するためのUSB接続が必要となっています。
ディスプレイモニターに接続するケーブルの種類について
DisplayPort
PCで主流の接続ケーブルです。HDMIのように音声と映像を同じケーブルでまとめて接続することができます。
バージョン1.2以上で4K/60Hzに対応しています。バージョン1.4以上で8K/60Hzに対応していますが、1.4で8K/60Hzで表示するにはDSCによる圧縮が必要となっています。
古いモニターや設計の悪いモニターでは、省エネ機能により通信が切れると電源が切れたのと同じ扱いとなり、ウインドーの配置がおかしくなる場合があります。
写真の大きいコネクタが標準タイプで、小さいコネクタはミニDisplayPortケーブルです。標準コネクタからミニコネクタへの変換ケーブルも販売されています。
USB Type-C
DisplayPort Alt ModeによりDisplayPort 1.4までの互換接続として使われています。USBから映像出力ができるDisplayPort Alt Modeに対応していない場合は映像出力として使用できません。(グラボにUSB端子を装備している場合は可能、PCの普通のUSBポートの場合は映像をUSBに出力ができないと不可能。)
ノートPCの外部モニター接続にはアナログ時代はD-Sub15pinが使われていましたが、デジタル時代は映像専用のコネクタを装備せずに済むUSB Type-Cによる接続が標準になりそうです。スマートフォンでもmicroUSB互換のMHLからUSB Type-Cに変わっています。
USB Type-Cコネクタが無い場合はDisplayPort変換ケーブルで接続することができます。
HDMI
テレビなどAV機器で主流の接続ケーブルです。音声と映像を同じケーブルでまとめて接続することができます。
バージョン2.0以降で4K/60Hzの表示に対応しています。バージョン2.1では8K/30Hzまで対応しています。
ケーブルはバージョン表記では無く規格名や対応する機能で販売されています。
スタンダード(Standard) HDMIケーブルは1080iまで対応しているケーブルです。HDMIのバージョンは1.2までがこの種類です。
ハイスピード(HIGH-SPEED)HDMIケーブルは4K/30Hzと3Dに対応しているケーブルならバージョン1.4です。4K対応の表記があっても4K/60Hzには対応できないので注意が必要です。4Kや3D対応の表記が無い古いケーブルの場合はバージョン1.3になります。
プレミアムハイスピード(Premium HIGH-SPEED) HDMIケーブルは4K/60HzとHDRに対応したバージョン2.0のケーブルとなります。HDR対応のモニターや4K解像度のモニターにはこのケーブルを使いましょう。
ウルトラハイスピード(ULTRA HIGH-SPEED) HDMIケーブルはDSC圧縮により8K/60Hzや4K/144Hzに対応したバージョン2.1のケーブルとなります。圧縮なしの素の映像は8K/30Hzや4K/120Hzまでの対応となります。
大きさの違いに、miniHDMI、microHDMI、MHLがあります。MHLはmicroUSBと形状に互換性があるのでスマートフォンと液晶モニターの接続に使われています。
DVI
アナログに変わってデジタル化された映像ケーブルです。DisplayPortやHDMIが普及する前はDVIが主流でした。
DVI-Dはデジタル専用の接続です。DVI-IからDVI-Dのモニターに接続することもできます。
シングルリンクでは1920×1200/60Hzまで対応、デュアルリンクでは2560×1600/60Hzまで対応しています。DVI-D変換ケーブルの多くはシングルリンクの1920×1200までの対応となっています。DVI-DはHDMIと基本的な信号の互換性があるので、HDMI変換アダプタは豊富に販売されています。
写真のピン数が少ないのはシングルリンクでの接続専用タイプです。
DVI-Iはアナログとデジタルの信号に対応しています。PC側がDVI-Iの場合、DVI-Dケーブルでモニターと接続することも、DVI-Dsub変換ケーブルでアナログモニターと接続することもできます。
DVI-Aはアナログ専用でほとんど使われることがありませんでした。
アナログ
D-Sub15pinは3列に細いピンが並んだコネクタです。液晶が普及する前の主流でした。液晶が普及してからもしばらくはアナログ接続が必要な用途のためにD-Sub15pinが搭載されていました。
AV機器ではD-Sub15pinの代わりに、VGA端子や1本のピンを1本のケーブルにしたアナログRGBが使われていました。
D-Subは映像用の15ピンのほかに、シリアル通信のRS-232やゲームポート用など異なるピン数のものがあります。デジタル化されるとほとんどがUSBに変わりました。
コメント
日本語の文章でないと受け付けません。コメントはすぐには公開されません。(スパム対策)