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オムロンUPS BN75Sのバッテリー交換とBN75T・BL75Tとの比較

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オムロン UPS BN7Sの設置
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オムロンUPSをBN75SからBL75Tに変更

オムロンUPS BN75Sを11年ほど使いましたが、バッテリー交換ランプが点灯して、ブレーカーが落ちてもバッテリー運転に切り替わらずにそのまま電力が落ちてしまうようになったので最新型のBL75Tに取り換えました。

以前はバッテリーの交換ランプが点灯してもバッテリーが弱ってるだけでバッテリー運転に切り替わっていたので、今回は本体も寿命で駄目になったようです。

BL75TBN75Sの後継とはちょっと違います。

BN75Sの後継はBN75Tです。

オムロンUPS BN75Sの履歴

購入を検討している人の参考になるようにまとめておきます。これは旧機種のBN75Sの場合で、BN75Tでは大きくリニューアルされています。また、新しく購入したのはBN75Tとはバッテリーの種類が異なるBL75Tなので誤解のないようにお願いします。

2009年5月に購入。

2011年9月にバッテリー交換。3年間保証の対象なので無料。古いバッテリーの引き取りに送料は元払いで必要です。倉庫での保管状態により劣化してたのかも?

2013年9月にUSB通信の故障。BN75SにはRS232CポートがあるのでRS232C(UPS側) – USB(PC側)変換ケーブルでPCと接続して使いました。

2016年8月にバッテリー交換。約5年なので夏に30℃超えた状態で使ってる割には長持ちしてます。

2020年8月に本体異常マークとバッテリー劣化が点灯。これまではバッテリーが劣化してもバッテリーでの動作はしていたので慌てずにバッテリー交換ができたのですが、今回はバッテリーが動作しなくて停電やブレーカー落ちで電源が切れてしまう状態でした。

トータルコスト(本体+交換バッテリー1個+引き取り送料)は11年間で約5.5万円でした。

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BN75TとBL75Tの違いを比較

BN75TBL75Tの違いはバッテリーの種類が違います。

BL75Tではリチウムイオンバッテリーとなり、小型で軽く寿命が長く、バッテリーの接続に関わるUPS本体の消費電力が少なくなっています。

BN75T/BN50TはFAN無しですが、BL75T/BL50TはFANによる強制空冷となっており、温度が上がるとファンの音が響きます。

バッテリーの期待寿命はBN75Tの場合は鉛蓄電池で、周囲温度(UPSの周りの温度)が25℃の場合で5年、30℃の場合で4年、40℃の場合で2年となります。

400W以下の負荷ではBN75Tの方がバックアップ保護される時間がBL75Tよりも少し長く、400Wを超える負荷ではBL75Tの方がバックアップ保護される時間が長くなります。バッテリーの特性として、鉛蓄電池はリチウムイオンより高負荷での効率が悪く低負荷での効率は高いようです。

リチウムイオンバッテリーを使用するBL75Tでは、周囲温度が25℃で10年、30℃で8年、40℃で5年と、温度に対する寿命低下が小さくなっています。

バッテリーの寿命が30℃で4年と8年という差がありますが、本体と交換バッテリーの価格差も大きいです。BN75Tでバッテリーを2回取り換えるのと、BL75Tでバッテリー交換なしが同じぐらいのコストとなっています。バッテリー交換が1回で済むのならBN75Tの方が割安です。

BN75Tではバッテリーを交換しながら本体が壊れるまで使う、BL75Tはバッテリーが寿命になったら本体ごと取り換えることになりそうです。

いままで使ってきた旧機種のBN75Sはバッテリー交換1回で本体のUSB通信が壊れて使えなくなりました。2回目のバッテリー交換の後にUSBの代わりに使っていたRS-232C通信も使えなくなりましたが、通信機能が使えないだけでバッテリーを交換しながら本体は10年使えました。

BN75Sでは単純な動作モードや異常のお知らせしか表示されませんでした、BN75T/BL75TではLCDが日本語(カナ)表示対応で高精細となり、多くの情報表示や設定変更が簡単に行えるようになりました。

本体LCDでUPS本体とバッテリーの寿命管理もできます。接続機器の負荷容量や現在の消費電力でバッテリー運転に切り替わった場合の保護できる時間が表示されます。PCで管理ソフトを表示しなくても細かな情報を本体LCDで確認できるのはとても便利です。

BN75Sはそれが無かったので通信機能が壊れた後は不便でした。バッテリーが機能する間はそのまま使いましたけどね。

購入前にマニュアルPDFを一読しておくと良いです。

BN75SからBL75Tに変えて大きさと重さがかなり変わりました。BN75Sは両手でも重かったですがBL75Tは軽いです。

オムロン UPS BN7SとBL75Tの大きさの比較

新機種のBN75TはLCD以外は旧機種のBN75Sとあまり変わりませんのでバッテリーの種類の違いがとても大きいです。

BL75Tは重さ約5.8kg。BN75Tは約11kg。2倍近い違いがあります。

大きさはBL75Tが140(幅)x330(奧)x167(高)mm。BN75Tは140(幅)x359(奧)x167(高)mm。

BN75Tは奥行きがちょっと長いですが旧機種のBN75Sよりもコンパクトになりました。BN75Sは148x362x203mmの重さ約10.0kgです。なぜか新機種は小さくなったのに重さは旧機種よりも約1kg重い。

BN75Sのバッテリー交換

BN75SやBN75TではUPSの電源がOnのままバッテリーを取り外して交換することができます。バッテリーを取り外すと接続機器はバッテリーを使わないコンセント電源(商用電源)で動作しています。

オムロン UPS BN7Sのバッテリー交換ランプの点灯

バッテリー交換のランプが点灯したら、黒いパネルをプラスドライバーで外して、内部のケーブルの繋がりを外して、バッテリーを止めているパネルを外して、バッテリーを引き出します。新しいバッテリーに入れ替えて逆の手順で取り付ければそのまま使えます。

オムロン UPS BN7Sの前面カバーの取り外し オムロン UPS BN7Sのバッテリーの取り外し オムロン UPS BN7Sの交換バッテリー

古いバッテリーは新しいバッテリーの箱に入れて、オムロンのリプレイサービスの用紙を印刷して記入して一緒に梱包します。オムロンへの連絡は不要で送れるので簡単です。

オムロンのUPSは買い換えでは無く不要になったUPS本体とバッテリーも同じに引き取ってくれます。昔はAPCのUPSを使っていたのですが、オムロンに乗り換えた理由の1つです。現在、APCでは3ヶ月以内にAPCのUPS本体を購入していない場合は、バッテリーは引き取ってくれるけど、本体は自治体の廃棄方法に従うようになっています。企業が自社製品に対して責任を持って対応しているオムロンは安心です。

BN-Tシリーズでは本体でバッテリーの寿命管理がされているので、バッテリー交換をした後はLCDメニューの[バッテリ寿命カウンタリセット]で寿命をリセットする必要があります。これを忘れると古いバッテリーを使い続けてるという扱い(寿命が近いバッテリー)になってしまうので忘れないようにしましょう。

BL75Tのバッテリー交換

まだバッテリー交換はしていませんが、バッテリーの交換方法はBN75Sと同じです。

オムロン UPS BL75Tの前面パネルの取り外し

写真はUPSを設置する前に写真を撮ったので電源がオフになっています。リチウムイオンバッテリー搭載モデルでは電源ケーブルの他にバッテリーとの通信ケーブルが接続されています。

金属パネルでバッテリーが完全に隠れていますが、BN75Sのようにパネルを外せばバッテリーを引き出すことができます。

BLシリーズでは取り外す前にLCDのメニューでバッテリセッテイのBMSセッテイをムコウにしてからバッテリーを取り外します。BLシリーズはリチウムイオンバッテリーなのでバッテリー側のCPUで状態を管理しており、取り外す前に信号を停止させる必要があります。

BL-Tシリーズも本体で寿命管理がされているので、バッテリー交換をした後はLCDメニューの[バッテリ寿命カウンタリセット]で寿命をリセットする必要があります。

BN-S、BN-T、BL-Tシリーズ用の交換バッテリー

BN-S用の交換バッテリー

バッテリーは鉛蓄電池です。BN-T用のバッテリーとは形状が異なるので間違えないように注意。

BNB75S
BN50SとBN75S用のバッテリー。500VA/450W以下で使用した場合のバッテリーの持続時間はどちらも同じ。
BNB75S|製品情報|OMRON 無停電電源装置(UPS)
BNB300S
BN100SとBN150S用のバッテリー。1000VA/900W以下で使用した場合のバッテリーの持続時間はどちらも同じ。
BNB300S|製品情報|OMRON 無停電電源装置(UPS)

BN-T用の交換バッテリー

バッテリーは鉛蓄電池です。BN-S用のバッテリーとは形状が異なるので間違えないように注意。

BNB75T
BN50TとBN75T用のバッテリー。500VA/450W以下で使用した場合のバッテリーの持続時間はどちらも同じ。
BNB75T|製品情報|OMRON 無停電電源装置(UPS)
BNB300T
BN100TとBN150TとBN220TとBN300T用のバッテリー。1000VA/900W以下で使用した場合のバッテリーの持続時間はどちらも同じ。BN220TとBN300Tは2個セットで使う。
BNB300T|製品情報|OMRON 無停電電源装置(UPS)

BL-T用の交換バッテリー

リチウムイオンバッテリー採用で機種毎に専用の設計になっています。

BLB50T
BL50T用のバッテリー。
BLB50T|製品情報|OMRON 無停電電源装置(UPS)
BLB75T
BL75T用のバッテリー。
BLB75T|製品情報|OMRON 無停電電源装置(UPS)
BLB100T
BL100T用のバッテリー。
BLB100T|製品情報|OMRON 無停電電源装置(UPS)

BN/BLシリーズのラインアップのまとめ

BN/BLシリーズのどちらもUPSの電源を切らずにバッテリー交換が行えます、(コンセント電源で運転時)

BN-Tシリーズ

鉛蓄電池搭載で重いですが、BN300Tは最大出力300VAに対応。ただし、一般の家庭用コンセント100V/15Aに対応しているのはBN100Tまでです。BN220Tも一応交換プラグで対応できますが能力がBN150Tに劣ります。

  • BN300T 3000VA/2700W(別売の端子台接続を使用時) 2370VA/2370W(標準の3P 非家庭用プラグを使用時)
  • BN220T 2200VA/1980W(3P 非家庭用プラグを使用時) 1095VA/1095W(同梱の15Aプラグを使用時。設定変更が必要。)
  • BN150T 1500VA/1350W(同梱の20Aプラグを使用時) 1125VA/1125W(標準の15Aプラグの場合)
  • BN100T 1000VA/900W
  • BN75T 750VA/680W
  • BN50T 500VA/450W

15Aは家庭用コンセントの[II]形状です。
20Aはエアコン用コンセントで使われている[IL]形状です。
3P 非家庭用プラグは丸形です。

周辺温度とバッテリーの期待寿命

  • 周辺温度 25℃ 5年
  • 周辺温度 30℃ 4年
  • 周辺温度 40℃ 2年

BLシリーズ

軽くて寿命が長いリチウムイオンバッテリーを搭載した新しいモデルは今のところ最大1000VAまでとなっています。

  • BL100T 1000VA/900W
  • BL75T 750VA/680W
  • BL50T 500VA/450W

周辺温度とバッテリーの期待寿命

  • 周辺温度 25℃ 10年
  • 周辺温度 30℃ 8年
  • 周辺温度 40℃ 5年

バッテリーの違いと電力保護できる時間

  • BN150T 1350W:4.5分 800W:11分 600W:16分 400W:25分
  • BN100T 900W:9分 800W:11分 600W:16分 400W:25分
  • BL100T 900W:5分 800W:6分 600W:10分 400W:15分
  • BN75T 680W:4分 600W:5.8分 400W:10.5分
  • BL75T 680W:5分 600W:6.4分 400W:10.5分
  • BN50T 450W:8.5分 400W:10.5分
  • BL50T 450W:6分 400W:7分

BN150TとBN100Tは同じバッテリーを使用します。BN100Tは本体はBN150Tより安いですが、バッテリーの交換コストは同じになります。

BN75TとBN50Tも同じバッテリーとなっています。

BL75TのみBN75Tをバッテリーの持続時間が上回っています。BLシリーズはそれぞれに合わせたバッテリーを搭載していますが、BNシリーズは100Tは150Tと同じ、50Tは75T同じバッテリーを使用しているのでBL-Tよりもバッテリーの持続時間が長くなっています。

BN-Tシリーズでバッテリーを1回購入して交換する場合、BL-TシリーズよりもBN-Tシリーズの方がトータルコストが低いです。

オムロンUPSが安く販売されている楽天市場のコンプモトで計算すると、BL-Tシリーズはどの製品もBN-Tと交換バッテリー1個を購入するよりも価格が1万円ほど高くなっています。

周辺温度30℃とした場合、BN-Tは4年でバッテリーを交換して8年、BL-Tは初期搭載のバッテリーで8年となります。バッテリー交換の手間と軽くなったことで1万円ほどの価値があるかどうかですね。

オムロンは交換したバッテリーも不要になったUPS本体も送料のみで引き取りをしてくれます。購入したときの箱は処分せずに置いておくのが良いです。BN-Tは重いので梱包を気をつけないと箱が崩れて中身が落ちます。購入したときの箱と発泡スチロールを使うのが安心です。

オムロンUPSと交換バッテリーの販売店

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