WD Black SN750 NVMe SSD 1TBの感想
WD Black NVMe SSD 2018 (SN700) 500GBが容量不足になったので1TBの最新モデルSN750 WDS100T3X0Cを購入しました。
WD Blue SN550 も検討しましたが、性能優先でWD Black SN750を選びました。SN550は発熱が低くてヒートシンク不要で温度を気にせずに使えるのでノートPCや価格優先で選ぶのに最適です。1TBモデルだとSN750よりもSN550は1万円ほど安いです!それでも性能はSATA SSDよりも十分に高速でお買い得モデルとなっていて人気があります。
SN750にはゲームモード(Gaming Mode)がありますが、ゲームモードでの性能差はほとんど分からず。一般の人には気にする必要が無いレベルです。ゲームでシビアに読込性能が必要なる場面では前もってメモリに読み込まれているのが通常ですので、動作や操作には影響の無い誤差に近いものです。
ベンチマークでは一度に小さなファイルをいっぱい書き込む場合にゲームモードがオフの時よりもオンの時は性能が高く出ていますので、頻繁に書き込みが行われるMMOとかなら少し影響があるかも?
WesternDigitalのSSDには管理ソフトは「WesternDigital SSD Dashboard」を使用しますが、現在は「Sandisk SSD Dashboard」でもWD製を扱えるようになっています。どちらか片方しかインストールできないので、使っている方を最新版に更新してお使いください。表示言語を日本語にするには「Settings」の「Options」のLanguageの変更で行えます。
SN750はヒートシンクなしで使用して最大温度が64度でも速度低下はありませんでした。ただ、この時期に60℃を超えるようだと気温が上がったときが心配ですので、ヒートシンクは付けた方が良いです。ヒートシンクありとなしとの温度変化は別記事にまとめます。SN750は動作温度が0~70℃まで対応しています。
SN750にはヒートシンクありのモデルも発売されています。接続場所によりヒートシンクありがそのまま使えるのであれば、ヒートシンクありのモデルを買う方が安いのでおすすめです。マザーボードなど接続場所に冷却用カバーなどが付く場合はヒートシンク無しのモデルを買いましょう。
WD Black NVMe SSDは性能と温度のバランスが良いので選んでいます。2018年はWD BLACK NVME SSD (2018) 500GBが27800円、2020年はWD BLACK SN750 NVMe SSD (Without Heatsink) 1TBが26800円で購入しました。2年でほぼ同じ価格で容量が2倍になっています。
WD Black NVMe SSDはNGFF M-Key規格に対応したM.2ソケット接続のSSDです。M.2ソケット接続でもmSATAとは互換性がないのでご注意ください。新しいPCのM.2ソケットはNVMeに対応、古いPCではSATA対応、または両対応の場合があります。
チップに貼られているシールは剥がすと保証が受けれなくなるので剥がさないようにご注意ください。ヒートシンクを貼り付ける場合はシールの上に貼り付けます。保証を受ける場合に外すときにシールが破けないように注意が必要です。
- WD Black NVMe SSD | WDサポート
- 保証を受ける場合は上部のメニューに表示されている「保証と返品」をご確認ください。対応ソフトを入手するには下の「ダウンロード」へお進みください。
WD Black SN750 NVMe SSD 1TBの性能を測定
「WD SSD Dashboard」でゲームモードをオンにしない場合は、標準でゲームモードがオフの動作となります。
ゲームモードをオン/オフによる性能を比較します。
性能測定の対象製品はWD Black SN750 NVMe SSD 1TB [WDS100T3X0C-00SJG0]モデルです。
Cristal Disk Mark 7.0.0 x64 1GiB
ゲームモードがオンの時、小さなファイルへのアクセスが多いときに性能が少し向上しています。
ゲームモード オフ
ゲームモード オン
Cristal Disk Mark 7.0.0 x64 8GiB
1GiBの場合と同様に、ゲームモードがオンの時、小さなファイルへのアクセスが多いときに性能が少し向上していますが、誤差の範囲と言えそうな違いしかありません。
ゲームモード オフ
ゲームモード オン
Cristal Disk Mark 7.0.0 x64 1GiB 現実性能
現実性能での測定ではデータ量[MB/s]の速度以外も見えるようになっています。
[IOPS]は1秒間にアクセスできる回数を表すので数値が大きい方が高性能、[μs(マイクロ秒)]は応答に掛かる時間を表すので数値が小さい方が高性能となります。
RND4Kの書き込み速度以外は測定の度に変わる誤差の範囲と言えます。
ゲームモードは省エネ動作を無効にするので、ベンチマークで連続して動作させてると意味がなさそうです。なぜランダム4KBの書き込み速度に影響するのかは謎ですね。コントローラとキャッシュのアクセスがオフの時よりも早くなっているのでしょうか。憶測ですが、オフの時に省エネと発熱対策で動作を抑えているならありそうです。
ゲームモード オフ
ゲームモード オン
Cristal Disk Mark 7.0.0 x64 8GiB 5回 現実性能
結果は1GiBの場合と同様です。
ゲームモード オフ
ゲームモード オン
Crystal Disk Mark 7.0 16GiB 5回 温度確認
温度はS.M.A.R.T.取得を使用しています。
ゲームードをオンにしているときSSDにアクセスせずに待機しているときの温度が2度ほど上がっています。測定前にファンの風を強く当てて見ましたがこの温度でした。
ゲームモード オフ
- 気温: 22℃
- マザーボードのセンサー: 25℃
- アイドル時 SN750: 27℃
- 測定 最大値 SN750: 36℃
ゲームモード オン
- 気温:22℃
- マザーボードのセンサー:24℃
- アイドル時:29℃
- 測定 最大値:36℃
HDTune Pro 5.75
「File Benchmark」で32GB分の動作を見てみますと、12GB超えたところで書き込み2500MB/sから1500MB/sへと下がっています。書き込みキャッシュの容量をオーバーするとおおきく低下するようです。それでもSATA SSDの500MB/sよりは3倍速いですね。12GB以上の連続した書き込みはゲームをインストールするときやバックアップから復元して書き込むときでしょうか。普段の書き込みは2500MB/sぐらいで行えます。
HDTuneでも4KBの書き込みがゲームモードがオンの場合に速くなっています。
ゲームモード オフ
ゲームモード オン
セクタ不良の確認
ついでに「Error Scan」で全容量を検査してみる。問題なし。
PCMARK8 Storage Test
ゲームモード オフ
ゲームモードがオフだとスコア5058で速度495.45MB/s。
ゲームモード オン
ゲームモードがオンだとスコア5069で速度549.16MB/s。
ゲームモードがオンの時は性能が向上しています。
AS SSD Benchmark 2.0.7316.34247
AS SSD Benchmarkでも4Kとアクセスタイムがゲームモードがオンの時はオフの時よりも性能が向上しています。読込性能は誤算の範囲と言えますが読み書きの両方で性能が良くなっています。
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