SONY SRS-NS7について
SONY SRS-NS7は首から肩に掛けて使うネックスピーカーです。Bluetooth対応のヘッドセットに近い使い方となります。
丸いのは光角形接続のワイヤレストランスミッターです。光端子からBluetooth接続を行うことができます。電源はUSBコネクタとなっています。
接続はBluetooth 5.0でメディア音声の対応コーデックはSBC/AAC/LDAC。AptXには対応していないのが残念です。
バッテリーは2900mAhを搭載で、連続使用時間は音量半分の16で12時間、最大音量の31で5時間となっています。
充電は5V1.5A以上のUSB充電器を使い、充電時間は4時間となっています。充電器は別売りでスマホ用のが使えます。PDやPowerIQ対応の充電器使った場合も5V2Aの充電器を使った場合と変わりませんでした。充電用のUSB-A(充電器側)からUSB-C(SRS-NS7)のケーブルは付属しています。
付属品はSRS-NS7本体と、本体との充電用ケーブルと、角形光コネクタからBluetoothで送信するレシーバーと、レシーバー用のUSB充電ケーブルが付属しています。
Bluetoothを接続を切断すると15分で自動電源オフとなりますが、スマホートフォンで「Headphones Connect」アプリを使うことで設定を変えることができます。あくまでもBluetooth通信の切断からの時間であって、無音になっている時間ではありません。
電源が入ってないときに電源ボタンを2秒間長押しすると電源が入り、5秒間長押しするBluetoothのペアリングモードになります。
電源が入っているときに電源ボタンを押すとバッテリー残量が音声で流れます。2秒間長押しすると電源が切れます。
立体音響技術に対応
BRAVIA XRと組み合わせて立体音響
BRAVIA XRの光端子にSRS-NS7に付属のワイヤレストランスミッターを接続することで、5.1.2chの仮想スピーカーを作り立体音響を体感できます。
ただ、ワイヤレストランスミッターのコーデックはSBCのみです。立体音響対応のBRAVIA XR以外ではAACやLDACに対応しているBluetooth対応のテレビと直接接続する方が音が良くなります。
ソニー独自の立体音響技術「360 Spatial Sound Personalizer」
スマートフォンでも「360 Reality Audio」に対応している音楽サービスなどを使うと立体音響が楽しめます。
「360 Reality Audio」では耳の形状をスマホのカメラで撮影して送信することで音を最適化することができます。撮影はスマホのインカメラを自分に向けて、顔を横に向けることで自動でタイミングを合わせてくれます。
Amazon Music Unlimitedも立体音響での再生に対応しましたが、耳の形状によるカスタマイズには対応していません。
「360 Spatial Sound Personalizer」はソニー独自の技術なので、他社の耳の形状に合わせるサービスとは別物です。ソニーの「360 Reality Audio」は対応するヘッドホンやスピーカーが限定されますが、どのヘッドホンにも対応しているサービスであれば使えます。
使ってみた感想
マイクの感度とマイクをミュートにしたときに繰り返される音が気になります。
操作すると日本語音声でアナウンスが流れます。音量は設定している音量に合わせて変動します。音声がうるさく感じるかどうかはどの音量で使っているかによります。最小の音量でも耳が悪くなければ首に掛けて無くても聞こえて操作ができる音量となっています。
耳の下から上に向けて音が出る構造なので、真横のヘッドホンや正面のスピーカーで聴くよりも、やや後ろ気味に感じます。
背面の穴がある部分はパッシブラジエーターで低音が出ます。音が出るのは上部ですが穴の部分から圧が抜けることで音量があれば肩に振動を感じる場合があります。
スピーカーユニットは隠れてて見た目に分かりませんが、パッシブラジエーターの前方にあります。
ネックスピーカーとしては大きなスピーカーユニットにパッシブラジエーターも付いているので音が良いです。動画やボイスチャットにはSRS-NS7も良いですが、音楽なら断然ヘッドホンが良いです。
DiscordやSkypeでは開放型ヘッドホンに近い使い心地です。ネックスピーカーはスピーカーが耳から離れるため音量は大きめになり、音量を上げると開放型のヘッドホンよりも周りへの音漏れが大きくなります。
音量は最小にして更に下げようとするとププッと音で分かるようになっています。ボタンは触ってわかりやすい形状。左側に音量と再生ボタン、右側に電源とマイクボタンとなっています。
マイクをオフにすると7秒毎にププッと音が繰り返されます。電話の保留音みたいですね。ミュートにしたままになってた!という現象を回避できますが、必要なとき以外はマイクオフが標準という使い方をする場合には音が煩わしいです。マイクオフの音もアプリで設定可能になって欲しいです。
マイクの穴は右側の先端に近い内側となっています。マイクは全指向性で、PCで使うとマウスやキーボードのカチカチ音が目立ちます。
もっと首に近い位置にすれば余計な雑音が少なくなりそうですが、そうするとスピーカーが近くなって音が大きく入ってしまうのでしょうね。ヘッドセットの代わりとして使うなら余計な音を拾わない指向性のマイクにして欲しいです。
正面のスピーカーから音を出している場合はそれも目立ちます。後ろや下の音はあまり拾わない感じですが、後ろの声もカットされるわけではなく小さく入ります。
ペアリングは8台まで登録できますが、接続中に別の端末と接続すると、あとから接続する端末に繋がって接続中の端末が切断されます。電話用の接続(通話のマイクと音声)とメディアの音声用の接続は別々の機器に対して同時に可能です。
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