EPOS ゼンハイザー GSP500のレビューと感想
EPOS GSP500の特徴
開放型のヘッドホンなので音の抜けが良く聞きやすい。ヘッドホンの外の音が普通に聞こえるので、スピーカーの音とヘッドホンの音を分けて使うことができます。
質の良いマイク付き。マイクは跳ね上げ式で、下げるとオン上げるとミュートになります。マイクもうしろが開放型になっており、音が籠もりにくい。双指向性で口元とマイクの裏側の音を拾う。マイクの裏側は表側よりも音が入る範囲が狭いし音が小さくなるので、騒音が気になるということにはなりにくいです。
ヘッドホンとマイクの接続は分岐タイプと1本を選んで接続できます。ケーブルが断線した場合は交換することができます。付属しているケーブルは、ステレオとマイクの分岐ケーブルは長さ2.4m、ヘッドセット用4ピンケーブルは長さが1.3mとなっています。長さが足りない場合は市販の延長ケーブルを使えば良いです。
作りがしっかりしており大型で重い。イヤーパッドは耳全体をすっぽり覆うタイプで厚みがあります。
締め付けはエルゴノミック アジャストメントでスライドさせて調整可能。中央にするとアームの広がりが固くなり、横に広げるとアームの広がりが柔らかくなります。スライド調整のための隙間のために、ヘッドバンドのクッションが細くなっていて髪の毛で滑りやすいのが難点です。髪の毛が引っ張られて痛いことがあります。
ヘッドホンの音質はダイナミックで派手。聴き疲れしやすい。ゲームの派手な音も、ボイチャットも問題の無いように調整されている感じ。といっても、この感想は音楽用に普段使用しているイヤホンSHURE SE535が基準となっています。人によってはこれぐらいは全然ダイナミックじゃないよ!となるかもしれません。
このヘッドホンはエージングの影響が結構大きいのかな。最初に使ったときの不自然さはそのうち解消されます。エージングにはスピーカー部の振動板のエージングと耳エージングがありますが、振動板のエージングです。新品の動かしていない振動板は滑らかに動かなくて音が固いことや音の偏りが生じる場合があるのですが、滑らかに振動するようになると改善します。耳エージングは耳が音に慣れることで聞きやすくなるものです。まあ、耳と言うより脳フィルターの無意識の調整なのですけどね。
4Gamerを見るとGSP500は結構フラットに近いのですよね。SHURE SE535と比べると随分と音色が異なります。SE535は高音が綺麗で低音の質も良いのですが低音の量は少ない。GSP500の高音は目立つけど綺麗というのとは違う、低音は結構良い。口径の大きなヘッドホンとコンパクトなイヤホンを比べることが公平ではないですけどね。SONY MDR-A1BTが壊れてからヘッドホンは買ってないです。MDR-A1-BTも高音が綺麗でしたが低音は強くなかったです。それらと比べるとGSP500は開放型なのに低音がイイ。
ゼンハイザー GAME ONE との比較
GAME ONEはほぼPC360と同じ作りでしたが、GSP500はがらりと変わって作りがかなり良くなっています。
耳周りに当たるイヤーパッドの厚みが増えたため、なかで耳がこすれて荒れてしまう心配が低下しました。GAME ONEでは薄い上に純正のパッドが合わず、アトピーがあるので耳周りが荒れやすかったですが、GSP500は今のところ問題なし。イヤーパッドは取り外し可能なので汗をかく季節は取り外して干しておくことができます。GSP500/GSP600用の交換用イヤーパッドはAmazonで売っているので安心。
GSP500とGSP600ではイヤーパッドの形状は同じなのですが、音が抜ける開放型用と音を閉じ込める密閉型用の違いがあります。GSP600のイヤーパッドはボロボロになりやすいという評判です。
ヘッドバンドはGAME ONEよりも滑ってずれやすい。ここは大きなマイナスポイントです。ただ、GAME ONEよりもホコリなどゴミがくっ付きにくくなった感じ。
音質はかなり変わりました。低音が引き締まって強く鳴っており質が良くなっています。GSP500とGAME ONEを聞き比べると、GAME ONEは音が籠もってるように感じます。開放型としてはGAME ONEの方がセミ開放型という見た目なのですが、音の抜けはGSP500が上です。スピーカーの後に抜けるのではなく、上が細かいメッシュ状になっています。開放部はアームで隠れるので見た目は密閉型のGSP600系とほぼ同じです。
GAME ONEはPC360と同じようにボリュームコントローラーが壊れたのでGSP500を買いました。GAME ONEのボリュームコントローラーは押しながら回すのですが、押すと傾きが発生します。GSP500は大きくて掴んで回すタイプで押しても傾きはありません。最小はミュートになり、音量の調整範囲が広がっています。
寿命はPC360は2年、GAME ONEは5年使えました。GSP500は何年持つかな。
ヘッドホンは交換用のイヤーパッドが買えることがとても大切です。ヘッドホンが壊れるよりも、イヤーパッドがボロボロになってしまうのがまず先です。夏は汗を掻いて耳がこすれるので、できれば秋に取り換えたいところ。GAME ONEは純正のパッドが肌に良くなかったので互換品の合皮タイプを使っていました。薄い上に弾力が無くなると耳たぶが内側のスピーカー部に擦れてしまい荒れやすかったです。GSP500は純正品のパッドのこすれが肌に優しく、厚みがあり内部もこすれにくいのでとても良い感じで使えています。
GAME ONEはイコライザで調整すれば音楽用とボイスチャット用で切り換えてそれなりに良かったのですが、GSP500はじゃじゃ馬?イコライザで思い通りに調整できていません。イコライザを使わずにノーマルで使うのが良い気がします。音楽用には別のヘッドホンが欲しいところ。
私の使い方としてはゲームの音や規定のデバイスとしてスピーカーで、DiscordやSkypeと、音量を上げてビデオや音楽アプリの再生したいときにはヘッドセットを使っています。開放型なので音は外に漏れますが、スピーカーで音量を上げると音が部屋を越えて広がってしまうので、開放型でもヘッドホンを使う方が十分な音量を得られます。開放型のヘッドホンは話しかけられたときには、ヘッドホンを外さなくても音量を下げればOKです。
EPOS /ゼンハイザー GSP500/600シリーズの違い
GSP500 開放型。3.5mm ヘッドセットケーブルまたはマイク・ステレオミニ ケーブルの接続。
GSP550 開放型。USB接続。Dolby7.1チャンネルサラウンド対応。
GSP600 密閉型。3.5mm ヘッドセットケーブルまたはマイク・ステレオミニ ケーブルの接続。
GSP601/GSP602 GSP600の新デザイン。
GSP670 密閉型。Bluetooth ワイヤレス。Dolby7.1チャンネルサラウンド対応。
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