SST-ECM24の仕様と感想
SST-ECM24はシルバーストーンのM.2ソケット搭載 PCI-Express x4カードです。
NVMeのSSDに対応しており、冷却効果の高いヒートシンクを搭載しています。
M.2ソケット対応でも、SATAのSSDには対応していません。
SST-ECM24は厚みの異なる2種類の熱伝導パッドが付属しています。ヒートシンクを被せる表面だけで無く、背面の隙間も埋めてカード側にも熱を分散させるので冷却効果が高いです。
SN750をソケットに挿しただけの場合は気温23.1℃で最大64℃、ヒートシンクを使用した場合は気温22.9℃で最大36℃となりました。その差は-28℃です。
ここでの温度はSSDのS.M.A.R.T.値を使用しています。
ヒートシンクはちゃんとしたネジ止め式で、放熱板は直線では無く>字で同じ幅でも直線の物より冷却面積が広くなっています。そのため、PCケースファンの動作が静音モードで36℃という冷却性能になっています。これなら真夏も安心です。
ファンを冷却優先にした場合はヒートシンクなしで47℃、ヒートシンクありで33℃となりました。
SN750は温度が64℃でも性能低下はありませんでした。最大70℃まで対応していますが、ヒートシンクなしではしっかり風を当てないと夏は70℃を超えてしまいそうです。
SST-ECM24の取り付け
SST-ECM24ではブラケットが標準用とロープロファイル用(省スペースPC)の2種類が付属しています。これはヒートシンクの取り付けより先にネジ止めしてもあとからでもどっちでも良いです。
カードの冷却面に保護フィルムが貼られているのでそれを剥がします。
SSDの長さに合った穴の位置にネジ穴を取り付けます。
SSDが裏面にチップがある場合は薄いグレーを使います。チップが表面だけなら厚いグレーのパッドを使います。長さが短いSSDならネジ穴の手前でパッドを切り取ってパッドの下側のフィルムを剥がしてカード側に貼り付けます。
パッドの上側のフィルムを剥がしてSSDをソケットに差し込んで、歪まないように気をつけながらネジ止めします。ソケット側からネジ側まで均等に下のパッドを押さえてる感じになります。
薄いブルーパッドのフィルムを剥がしてSSDの上に置きます。ヒートシンクを乗せて隙間が無くパッドに付くことを確認します。隙間が生じる場合は厚みのあるブルーパッドを使います。
ヒートシンクをネジ位置に合わせて押さえならが均等にネジを閉めます。Silver Stoneのロゴとライトが付いているのがカードの上部側になります。
ライトはスイッチでオン/オフを切り替えることができます。
SN750とSST-ECM24の温度と性能
SN750には温度により性能低下はありませんでした。
SN750の動作時の温度範囲は0~70℃となっています。
測定はCrystal Disk Mark 7.0 8GiB x5回を実行したときの温度となります。
ヒートシンクなしのSN750の温度
- 気温 23.1℃
- マザーボード温度 25.0℃
ファンの動作最大
- SSD SN750 アイドル時の温度 31℃
- SSD SN750 最大温度 47℃
ファンの動作 静音
- SSD SN750 アイドル時の温度 37℃
- SSD SN750 最大温度 64℃
ヒートシンクありのSN750の温度
- 気温 22.9℃
- マザーボード温度 25.0℃
ファンの動作最大
- SSD SN750 アイドル時の温度 27℃
- SSD SN750 最大温度 33℃
ファンの動作 静音
- SSD SN750 アイドル時の温度 29℃
- SSD SN750 最大温度 36℃
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